サイナスリフト

サイナスリフト

サイナスリフトとは

ph1 上顎骨の内部には『上顎洞』という空洞が存在あります。
この空洞は、さまざまなな要因によって拡大する傾向があります。
歯を失うと歯槽骨を吸収するので、上顎では上顎洞側と歯槽骨側から骨吸収が進行することが少なくありません。
つまり、インプラントを埋入したくても上顎洞までの距離が短く、そのままでは埋入できないことがあるのです。
そこで、上顎洞の底部分を押し上げる技術が開発されました。
このようにしててできたスペースに移植骨や骨補填材など填入し、約3~6ヵ月待ちます。
成功すると上顎洞までの間に新たに十分な量の骨がつくられるので、インプラントの埋入が可能になります。
ある程度自分の骨が残っている場合、サイナスリフトではなく『ソケットリフト』という方法で対応することがあります。


症状の進行と治療の流れ

1.歯槽骨の吸収と上顎洞の拡大

1.歯槽骨の吸収と上顎洞の拡大歯槽骨の吸収が進行します。上顎では上顎洞の拡大が進行することもあり、歯槽骨が薄くなっていきます。

2.インプラントの埋入が不可能に

2.インプラントの埋入が不可能に歯槽骨が減少すると、十分なスペースが確保できずインプラントを埋め込めなくなります。

3.移植骨や骨補填材の填入

3.移植骨や骨補填材の填入薄くなった歯槽骨部分の上顎洞底部に移植骨や骨補填材を填入します。
このとき同時にインプラントを埋め込む場合と、骨の再生が完了してから行う場合とがありますが、骨があまリにも薄いとインプラントの固定ができないので、後者の方法を選択します。

4.人工の歯の装着

4.人工の歯の装着インプラントが骨と結合したら、人工の歯を装着します。

 

サイナスリフト症例

サイナスリフト 症例 1

治療前
上顎の骨の厚みが足りず、このままではインプラント埋入ができません。
上顎洞という空間を押し上げて空いたスペースに骨造成を行いました。
十分な骨の厚みが確保できたのでインプラントを埋入しました。

サイナスリフト 症例 2

治療前

適切な長さのインプラントを埋入するためには

上顎洞という空間を押し上げて空いたスペースに骨造成を行いました。
十分な骨の厚みが確保できたのでインプラントを埋入しました。

 

サイナスリフト 症例 3

 

左上前から5番目の銀歯の上の歯ぐきが大きく腫れています。レントゲンからも根尖病巣が認められます。

 

被せ物を外してみると、歯が二つに割れていました。歯を支えていた骨は吸収して大きく失われています。

GBRによって骨の再生を図ります

レントゲン像から、術後3ヶ月ほどで、しっかりとした骨が来ていることが分かります。

 

次に、インプラント埋入位置を3Dプランニングします。奥に埋入するインプラントは、骨の高さが足りないため、サイナスリフトを行います。

 

5ヶ月ほどでインプラント埋入に十分な骨ができました。

 

あらためて、3Dプランニングでインプラント埋入位置のシミュレーションを行います。

術前

切開

埋入

埋入後3ヶ月

 

上部構造にはゴールドを選択。

 

治療終了。

骨の造成が行われた部位は、骨粗鬆症の薬による副作用により急激な吸収が生じる場合があります。

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